社会福祉士国家試験「今年こそは絶対合格計画」

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キャリアコンサルタント実技面接試験、「質問」のネタが尽きた後の切り返しについて

 

2023年4月24日発売の『週刊東洋経済 2023/4/29-5/6合併特大号(食える資格と検定&副業100)』で投資に対してコスパが良い資格代表として国家資格キャリアコンサルタントが特集ページで解説されています。

 

 

私も購入しましたが、昨今の資格事情もまとめて知れますので、ぜひご覧になってみてください。

 

 

 

さて、今回は実技面接試験で陥りがちなシチュエーション「質問し切ったのにまだ時間が残されていたらどう対応するのか」編です。  

 

前回


 

なお、ここで展開しているキャリコン実技面接試験対策は、試験のみならず、実際のカウンセリングや個人面談にも応用できると思いつつまとめています。

 

なぜならば、私自身が実務経験のみで面接試験に挑んでいるからです。

 

当日の反省を踏まえて、口頭試問で問われる「できたこと」「できなかったこと」の両面を組み込んで解説しました。

 

 

15分のロールプレイ時間を長いと感じるか否かは受験生によりきりでしょうが、私にとってはとてつもなく長く感じていました。

 

10分くらいが経過した時点で聞きたいことはほぼ投げかけられた状況でしたが、相談者への深掘りがしきれていないと感じていました。

 

相談者が抱えられている問題の背景に、「自己理解不足」「仕事理解不足」「中長期的なキャリア形成プランが立てられていない」3点までは把握できましたが、「コミュケーション不足」かどうかの決め手がつかめずで、残り時間で引き出そうにも一通り質問をしきった状況で、困難を極めていました。

 

私のように、本番で問題把握をするための質問を出しきったものの、まだ時間が残されていた場合の間をどうつなぐかで、採点を左右する展開になるとも言えます。

 

そこで目標設定まで一気に進めてしまう方法はオススメしません。

 

相談者との合意、共有ができていない段階は、「来談者中心アプローチ」ではないからです。

 

私が実践した方法は、以下のような「振り返りとまとめ」でした。

 

 

「ここまで○○さんの抱えていらっしゃるお悩みを把握させていただくために、いくつかの質問にお答えくださりありがとうございます。○○さんは▲▲のような悩みについて、これまで■■のように取り組まれてきたのですね。これから先のことを一緒に考えながら、キャリア形成の一助になれればと思います」

 

 

その言葉を放った後に私が「ああしておけばよかった」と反省したのは、

 

今まで話されてみて、何かお気づきになったことやお話しされていないことなどがあればぜひおっしゃってください

 

と、相談者側がこれまでを反芻してどのように感じているのかを引き出せる計らいを除いてしまったことです。

 

 

反応が薄かったので、話題を変える方にシフトし、別の質問を重ねて目線をずらしてしまった後に時間切れとなりました。

 

一通り質問をし終えた後に、ある程度問題把握ができたと判断したのにより深めるために更に質問を加えるのではありません。

 

相談者側がカウンセリングの展開をどう理解しているのか、心の動きを確認するような働きかけにすることで、まだ聞き出せていない感情面や、問題点の共有ができたかもしれないと反省しました。

 

「試験官に採点されているから、時間内により多くの情報をつかまなければならない」という使命感に駆られて時間切れを意識するあまりに、質問攻めや目標設定ステップに誘導する行為が高得点につながるとは思えません。

 

「これまでのお話の中から何か気づかれたことはありますか?」という促しは、CCの一方的な関わりではなく、相互コミュニケーションと言えます。

 

ネタに詰まった時は、新たな質問ではなく、「振り返ってみての確認」を選択肢に入れておくと、残された時間で新しい発見ができて、口頭試問でも活かせる根拠を得られるかもしれません。